2011年に公開された「コクリコ坂から」の作品は時代背景がとても色濃く反映されている映画です。現在の団魂世代の青春時代になります。戦争の傷がまだ癒えない東京オリンピック前年、登場人物の風間俊君もまさに戦争孤児になりかけていたところを、ヒロインの海の父親に救われていたのです。
このコクリコ坂からの作品は、宮崎駿巨匠の息子の宮崎吾郎さんが監督を務めているのですが、宮崎吾郎さんはこの時代を生きていないので、時代描写にはかなり苦労されたというエピソードが語られていました。
物語はヒロインの海、そして風間俊君との恋模様をはじめ、この時代の学校生活や家での過ごし方などがリアルにえがかれていますが、絵がとても昭和の雰囲気が出ていて素敵なんです。そのためかなり幅広い世代から愛された映画になったようですよ。
今回の記事では、
- 「コクリコ坂から」メルと俊の関係は?
- メルと俊は兄妹なの?
- メルと俊はその後結婚したのか考察!
などを紹介していきますので、コクリコ坂の地上波が放送される金曜ロードショーまでにチェックしてくださいね!
「コクリコ坂から」メルと俊の関係は?
まず、ヒロインは松崎海。
港南高校の1年生です。女子高生にも関わらず家では一家の大黒柱のように家事全般を切り盛りし、さらにコクリコ荘全体を仕切っています。弟妹がいて海は長女です。
そしてその風間俊くんは、港南学園高校の2年生で、海の一つ上の年齢で新聞部の部長を務めていて、カルチェラダン存続の学生運動の一員でした。
風間俊君は、海のことを以前から知っていて、父親を偲んで旗を上げているのを見ていて気になる存在でした。
風間俊くんがカルチェラタン取り壊し反対の旨を新聞記事に掲載していたのを見て海は気になり、カルチェラタンの掃除をしようと提案したりカルチェラタンの学生運動を通して二人の仲はどんどん近づいていくのです。
もう両想いだと二人がお互いに確信できるほどまで気持ちが近づいたころ、海は風間俊君に自分の父親の写真を見せるのです。そのとたんどんどん風間俊君の態度がよそよそしく、気持ちが離れている感じになります。
風間俊君は驚き戸籍など確認しても同じだとわかり、海に自分たちは兄妹だから友達でいなきゃらないというのです。
複雑な思いを抱いたまま日々を過ごしていたのですが、やはり思いは強く海は「たとえ兄妹でも俊のことが好き」だと告白し、それに答えメルが好きだと俊も答えたのです。
知らなかったけど、兄妹だけど両想いという構図になってしまうわけです。
メルと俊は兄妹なの?
前項の話から海と俊の父親は同一人物であることがわかりました。
真相は以下の通りとなります。
俊の本当の父親は別にいて事故で亡くなり、母親も俊を生みすぐに亡くなってしまっていて、親族一族も全員戦争の被災者なので身よりが一人もいなかったのです。
それを見て孤児になりそうだった俊を海の父親が引き取り、戸籍も自分の子供として入れたのです。
だから、戸籍上の父親は同じ。でも俊には本当の両親がいたのです。
そして実際俊を引き取ったけど、海の両親も大変で余裕がなかったため、戸籍はそのままで父親の友人に俊を譲り渡したという経緯があったのです。
晴れて二人の兄妹であるという疑惑はなくなりました。しかし戸籍上は兄妹です。
でも血がつながっているわけではないので、二人ともハレバレとした気持ちで幸せいっぱいという様子で映画の物語は終焉します。
メルと俊はその後結婚したのか考察!
海ははっきり言いました。
「わたし風間さんが好き血が繋がっていてもたとえ兄妹でもずーっと好き」。
これはまだ二人の兄妹疑惑が晴れていない時です。そして俊も「俺もお前が好きだ」とはっきり言います。
まだ兄弟だと思っている二人はそれでもお互いへの気持ちが強く、言葉にして相手に伝えるほどです。相当な思いがあったのがわかりますね。
その後一つ上の俊が大学に行くことになり、海は一つ下なのでまだ高校生です。しかしメルは将来医者になりたいとは話していました。
この後のことは描かれていないため全くわからないのですが、一番気になるのは海と俊が結婚したのかどうか!その辺を推測してみましょう!
戸籍を変える必要があるため結婚していない
戦後には孤児になる子も多かったので、養子に入るケースは全く珍しくなかったのですが、それでも戸籍上の兄弟なので結婚はできません。
純愛として気持ちだけは確かめ合って結婚という形は諦めたということも推測できます。
戸籍を変えて結婚した
思いの強い二人は、なんとかして戸籍変更をして結婚したと考える事もできます。兄妹という立場だとしても好きだとはっきり伝えるくらい思いが強いのです。戸籍をどうにか変更して結婚したという流れは実に自然だし一番んハッピーエンドですよね!
事実婚状態でいる
だから「結婚」という形にとらわれず、思いあっている二人が一緒にいるのは自然ということで特に籍を気にせず事実婚状態で共に生きたというのもあり得る話です。
しかし時代背景上、子供ができたときどうしたのかちょっとつかめないですね。現代ならあり得る話も昭和の30年代ですからなかなかそのあたりは難しい現実です。
破局した
そうなると遠距離恋愛になり、自然に破局、そして二人の恋はひと時のいい思い出になったというのもあり得ますよね。
コクリコ坂からに関しては以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!
まとめ
「コクリコ坂から」メルと俊の関係は、戸籍上父親が同じだけど兄妹ではないという関係です。
俊が戦争孤児になりそうなところをメルの父親が引き取り自分の戸籍にいれたのですが、実際メルも生まれて大変だったため、父の友人である今の俊の父親に譲り渡していたという背景があったのです。
二人は思い合っていて好き同士で気持ちを確認していて、兄妹ではないことも判明。しかし戸籍は兄妹です。その後二人がどうなったか・・・、戸籍を変えて結婚したかもしれないし、事実婚状態で一緒にいたかもしれない、もしくはお互いに夢があったので破局したかもしれません。
この後は物語に描かれていないので個々の想像になるようです。