「コクリコ坂から」の時代背景について!モデルになった人はいる?

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映画公開は2011年のことですが、この映画の時代は1963年が舞台となっています。

当時のリアルな生活や文化の様子が如実に捉えられているので、かなり幅広い世代の人に好かれた作品になっているそうです。この時代に生きていない私もなんだか趣があって好きな絵柄でした。

恋模様、学校のコミュニティ、亡き父への思いなどさまざまな背景が映し出されているこの映画はなぜか心に静か響く素敵な物語です。

今回の記事では、

  • 「コクリコ坂から」の時代背景について!
  • 「コクリコ坂から」の時代と現代で違うところは?
  • 「コクリコ坂から」のモデルになった人はいる?

などを紹介していきますので、コクリコ坂からを今回初めて見る人もそうでない人も楽しめるように事前情報満載にお届けします!

目次

「コクリコ坂から」の時代背景について!

コクリコ坂からの映画の時代は、1963年前後で東京オリンピック前くらいの時代です。団塊の世代の少し上の世代の人達の青春時代ですね。

そのため映画にはその時代が感じられるものが随所にちりばめられています。

まず、曲に使われているのがジャズ。この時代ジャズが大流行。他にもラテンやロックなどが使われ、日本の曲では坂本九さんの上を向いて歩こうが流れていました。この時代に生きた人はとても懐かしく感じたのではないでしょうか?

そして下宿屋のコクリコ荘は洋館付きの和風住宅です。このような住宅も当時横浜あたりで流行していました。洋館がどんどん増えていく中で日本人の貿易商は洋館付きの和風住宅を建設していた背景があったようです。

そこに暮らす海たちの生活の様子も時代が伝わります。朝食では身なりを整えて座卓につくのですが、若い人と祖父母などは別メニューになっていて、上座、下座も決まっている様子で、食事の時のマナーなどは厳しい年代でした。さらに料理の場面で出てくるブリキの米びつも懐かしい絵柄でした。

海の生活の様子で、座布団の制服のスカートを入れて折り目をつけるために寝押ししたことなどをやっていたのもこの時代。今はもはや形状記憶のものでプリーツが崩れることもありませんね!さらに学食の値段はライスカレー30円ということですが破格ですね(笑)今はだいたい学食なので少し安くても400円前後はしますよね。

このような時代背景がとても細かく描写されている映画になっています。

「コクリコ坂から」の時代と現代で違うところは?

映画と原作では、大きく時代背景が違います。

原作は1970年代、そして映画は1963年となっています。

この変更の理由は企画脚本を担当した宮崎駿氏とプロデューサーを務めていた鈴木氏のまさに青春の真っただ中を描こうとしたからではないかと予想されています。宮崎駿氏と鈴木氏がまさに海や俊と同年代のころですね。

そのころを如実に描くことで、今の若い人たちへの古きよきものを大事にする心を伝えたかったではないかといわれています。

1963年 映画の時代

1963年は東京オリンピックの前年で高度経済成長期のころを指します。今の団塊の世代の人たちの青春時代です。

そのころは戦災孤児がいて、風間君もまさに両親を亡くし、海の父親も戦争で亡くなり、二人は戦争の遺族なのです。戦争孤児になっていた風間君を海の父親が自分の籍に入れ救ったのですが、当時はこういうことが普通に行われていました。

二人の恋模様も学校生活も戦争時代と直結している部分がある、そんな時代を描かれている物語になっています。

1970年 原作の時代

そして原作は1970年代が舞台で、学生運動が盛んな時でその学生運動が主として描かれています。

戦争から少し経過し国民から政府への不満が爆発してあちこちでデモが行われていた時です。

制服自由化運動の時代は過激なところがたくさんあったのですがその部分は抑えて書かれていて、そういう時代を生きた青春物語が書かれています。

「コクリコ坂から」のモデルになった人はいる?

コクリコ坂には明確にモデルになったと言われている人物がいるキャラクターもあれば、もしかしてモデルなのでは?と推測されている人がいます。

まず、カルチュラタン存続を決定づけた人物の徳丸理事長ですが、この徳丸理事長は、スタジオジブリの初代の社長の徳間康快さんをモデルにしているそうです。豪快な人物だったのですね!そしてこの徳丸さんは香川照之さんが演じていましたが、話し方や特徴をとても研究されたとのことで、まさに人物そのものに仕上がっていたようです。

この徳丸理事長は明確にモデルにしたということですが、そのほか哲学研究部会長伊藤さんは高畑監督がモデルで、ヒロインの海は吉永小百合さんをイメージされているのではないかということです。

宮崎駿氏の息子宮崎吾郎さんはこの時代を生きていないため描くのに苦労したときに参考資料をもらったそうで、その資料には当時のTVドラマの内容が書かれていたようですが、そのヒロインはほとんど吉永小百合さんだったとか。だから必然的に海は吉永さんのようになっているのでは・・という見解です。

コクリコ坂の記事は以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!

まとめ

「コクリコ坂から」の時代背景は、1963年前後で東京オリンピック前の話です。まさに今の団魂世代の青春時代なのです。戦争孤児がいた時代で、ジャズが流行したり、横浜では洋館付きの和風住宅が立ち並んでいたようです。

このコクリコ坂からの登場人物でモデルになったとして、カルチュラタン存続を決定づけた人物の徳丸理事長ですが、なんとスタジオジブリの初代社長の徳間康快さんなんだそうです。まさにこのキャラクターのような豪快な人物だったようですよ!

時代背景を知りながら映画をみるのも素敵ですね。

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