映画「コクリコ坂から」が伝えたかったことは?裏話や魅力も!

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宮崎駿巨匠の息子、宮崎吾郎さんが監督の作品で、時代背景が色濃く出ている作品です。内容もさることながら絵もとても素敵で、その当時の生活がリアルに映し出され見た人は当時の文化や流行もわかるようなアーティスティックな作品となっています。

主人公の海と俊の恋物語を中心にその時代の学生運動や戦争の名残なども描かれる深く考えさせられるけど明るく見られる作品になっていて、子供から大人までが違う見方でそれぞれの楽しみ方をできそうです。

今回の記事では、

  • 映画「コクリコ坂から」が伝えたかったことは?
  • 映画「コクリコ坂から」の裏話はある?
  • 映画「コクリコ坂から」の魅力は?
目次

映画「コクリコ坂から」が伝えたかったことは?

映画コクリコ坂で伝えたかった事ははっきり語られていないのですが、作品から伝わる強い思いが込められていると感じるところをチェックしてみましょう。

時代や空気感

この作品はかなり色濃く時代背景を映し出しています。物語としてもそうですが、絵柄や曲なども時代を反映しているためこの時代の生活や文化が色濃く伝わり空気感がダイレクトに入ってきます。まず大前提はこの時代を知ってほしい、ということがあるのではないでしょうか?

1963年の高度成長期で東京オリンピックの前年、戦争の名残はまだありつつも新しいものが次々と取り入れられて行き、古いということを拒否、壊すという風潮が強いころです。それが学生運動という形や洋風な家が増えていくことが象徴しています。

足るを知る

粗末な服しか持たなくてもみんなが笑って過ごせる、贅沢な食事をしなくても家族全員で食卓を囲む、「樽でも住まいにできる」ということは、どんなに小さな家でも考え方によってはとても自分にとっては十分で魅力的に見えてくる、要するに足るを知る、今あるもので十分幸せという気持ちを持つことを伝えているのではないでしょうか?

実際この映画全般、基本的に楽しく書かれています。高度成長期でいろんなものが進化していく中でもまだ戦争の傷跡が癒えていないため、謙虚で質素な気持ちや生活を持ちつつ進化していくという時代です。

古きよきものを大切にする気持ち

個人的にはこれが一番伝えたかったのかな?と思っています。

古いものを壊すことは人が生きて死んでいった記憶をないがしろにすることだという言葉。海自身も亡くなった父の記憶をを大事にしていたので、古いもの、思い出を壊すということには抵抗がありました。

それでも進化や挑戦、戦争からの復興、海外との交流など新しいことを取り入れることも良きこと。

進化しながらも古きよきものを大切に思い出を大切にしていくことの大事さを訴えているのではないかと感じました。

日常を丁寧に大切に生きる事

このコクリコ坂では、毎日の何気ない生活を特に映し出しているように感じます。今の時代から見えて特別ですがそのころにしたら当たり前の毎日。

海の家事も毎日丁寧に一つ一つの作業をしていて、当たり前のこと、当たり前の日常がいかに大切でいかに深いものかを感じさせられる映画になっているように思います。

映画「コクリコ坂から」の裏話はある?

コクリコ坂に限らずですが、映画には作成していくにあたり裏話が付き物です。この裏話を知って再度映画を見るとまた楽しみ方が変わると言われますよね。

コクリコ坂の金曜ロードショー前にこの裏話をしって再度見てみませんか?

ラストシーンの旗揚げは脚本になかった

ラストシーンの旗揚げは物語全体のなかでもかなり印象的なシーンになりましたよね。

しかしこのシーンはもともと脚本にはなく、宮崎吾郎監督が加えた内容なのです。脚本を作った丹羽さんのメルの旗あげはお父さんの代わりに、そして俊に向ってあげているものなのですが、宮崎吾郎監督は「人はそんなに簡単に変わらない、メルはずっと今もお父さんのために旗を上げているんだ」と考えていたからこそ、そのシーンを作ったのだとか。

どちらが正解、間違いではなくそれぞれに海の旗あげに思いがあったのですね。

キャラクターのモデルがいる

コクリコ坂からの映画にはモデルがいる事はご存じでしたか?

具体的には、ヒロインの海と、徳丸理事長にそれぞれモデルがいるそうです。

松崎海

松崎海のモデルになったのは吉永小百合さんです。

これに関しては、明確にモデルにしたということは言われていません。ただ、宮崎監督はこの時代を生きていたわけではないので、この時代のことをとてもよく勉強、研究していました。

そして資料をもらった内容ではこの当時のドラマのヒロインはほとんど吉永小百合さんが演じていたので、この時代の象徴のような女優さんだったのです。ですので、必然的に海は吉永小百合さんをイメージされて作られていったのではないかということです。

徳丸理事長

この徳丸理事長の存在は明確にモデルは徳間書店の創業者でスタジオジブリの初代社長の徳間康快さんだそうです。

映画でも大きな口をあけて笑う豪快なイメージの人ですが、徳間康快さん自身もかなり豪快な人で伝説のような人だったとか。スタジオジブリの初代だけでなく3代目の社長も務めたそうです。

映画「コクリコ坂から」の魅力は?

コクリコ坂はかなり幅広い年代の人に愛されている作品です。その魅力を具体的にピックアップしてみましょう。

学生時代ならではの毎日の魅力

この映画は学生の活動シーンがかなり多く、この時代の学生の様子を色濃く映し出していて、この学生時代ならではの考え、行動、思いなどが懐かしく感じられます。

学生時代は怖いものなしかのように勢いで行動に移したり、自分の気持ちに素直に喜怒哀楽を表現しながら一生懸命生きているのが体全体に現れますよね?

その時代ってみんなにあるもので、もちろん時代は違いこのころは戦争の名残や学生運動など特殊なことがありますが、青春時代の快活さはどの時代を生きてきても清々しい良い思い出になっていますよね。それが思い返される魅力があります。

成長していく人物像

特に海と俊の気持ちの移り変わりや成長は見ものです。いろんな人と関わったり環境が変わっていく中で気持ちの変化が起きて考え方が変わったり、行動が変わったりしていくまさに成長の過程を見る事ができます。

この作品は特に人間の気持ちの描写がわかりやすく表現されていくので変化の様子がよく伝わるように思います。

1963年の良さ

なんといってもストーリーからも絵柄からも伝わるこの時代の良さは魅力的です。

毎日の何気ない生活、定着している文化、人々の思考は今の時代とまた違って美しいと感じます。

日本の成長過程を見られているようでそこもまた魅力的です。

こくり小坂からに関しては以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!

まとめ

映画「コクリコ坂から」が伝えたかったことは、時代や空気感、足るを知ること、古きよきものを大切にする大事さ、日常の大切さなどを伝えたかったのではないかと推測します。

このコクリコ坂からには裏話で脚本に無かったシーンが加えられたり、実はキャラクターにはモデルがいたこともあとわかっています。そんな裏話をしってからまた映画を見ると違う楽しみ方ができるかもしれません。

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