コクリコ坂からの映画は宮崎駿氏の息子、宮崎吾郎さんが監督を務めた作品で興行収入が約45億円とすごい記録を打ち立てました。もちろん2011年の邦画では第一位でした!そしてアカデミー賞の最優秀アニメーション作品も受賞している素晴らしい作品です。
この興行収入を収めたのもこの映画はかなり幅広い人に愛されたアニメーションだからなのです。その秘密は時代背景にあり、この作品は1960年代が描かれているのです。その年代を生きてきた人達はアニメを見る機会は非常に少ないと思いますが、この作品を見たらすごく懐かしい気持ちになって当時を思い出せることもあり、普段見ていない年代の人がアニメをみることになったので素晴らしい成果となったのでしょう。
今回の記事では、
- 「コクリコ坂から」最後の旗の意味は?
- 海や俊があげた旗の理由について
- 「コクリコ坂から」最後のシーンはどうなってる?
などを紹介していきますので、コクリコ坂の重要シーン「旗あげ」の行為について知りたい方は最後まで読んでくださいね!
「コクリコ坂から」最後の旗の意味は?
コクリコ坂からの映画では「旗あげ」のシーンが多く出てきてそれは作品の象徴のようなシーンです。
映画のラストシーンでもヒロインの海が毎日の日課のように旗をあげるシーンでエンディングでした。そしてこのシーンはもともと脚本にはなかったとか・・。でもいつも旗あげしているから違和感なかったですよね。それどころか最後にふさわしいとさえ個人的に感じました。
そして実は脚本を一緒に執筆した丹羽さんは別の解釈を持っていて、「今まではお父さんにあげていたのがお父さんに代わり俊に向けてあげている」という風に言っています。
どちらもあり得そうですし、どちらとも兼ね備えた旗あげだったのかもしれません。
このUW旗は、「貴船を歓迎している」という意味であげるものなのですが、俊を船であることに例えてあなたを歓迎しているという意味で旗を立てた、そしてお父さんに俊と出会ったよの報告をしているというイメージを個人的に葉抱きました。
海や俊があげた旗の理由について
ヒロインの海、そして恋の相手である俊が旗をあげたそれぞれの理由を考察してみましょう。
海の場合
毎朝このルーティンはしっかり繰り返されていました。
つまりそれはというわけです。
俊の場合
そして俊の父親は船乗りなので旗が示す意味を理解しています。
そのため、海が「安全な航海を!」という旗を上げていることを知っていたのですが、毎朝俊の船は航海に出るのではなく、入ってくる方の船ですよね。だから俊の船に対するメッセージとしてはおかしいのです。
でもこの俊の旗はどうやら海がいるところからは見えないので、不思議な縁となり出会う二人になったのです。
「コクリコ坂から」最後のシーンはどうなってる?
コクリコ坂の最後のシーンはまた趣があって素敵なんです。
さらに海は、自分たちが兄妹であろうと、俊のことが好きだと告白をします。俊も同じ気持ち。
しかしその後、実は血は繋がっていない、戸籍上だけの兄妹だと判明し二人は前向きになります。
未来は明るい・・というイメージで終わってはいますがこの後の二人の様子は一年後俊は大学にいったことのみ描かれていて、海の行く末や、二人の恋の行く末は描かれていないのです。
これは、原作も同様の終わりになっています。
実は連載が打ち切りとなってしまったため、ここで終わっていて、原作者の佐山さんは大長編にするつもりで伏線をたくさん張っていたと話していたのでとても気になりますよね・・・。
そしてSNSでは、俊と海が結婚したのかどうかなど推測や考察が飛び交っているのですが、気になる未来ではありますが、個々に想像するのも良いものですね。
コクリコ坂からに関しては以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!
まとめ
「コクリコ坂から」最後の旗の意味は、以下の通りの解釈があるようです。
- 宮崎吾郎監督:「毎日していること、人は簡単に変わることはできない、海はまだ、ずっと父のために旗を上げている」
- 脚本を一緒に執筆した丹羽さん:「今まではお父さんにあげていたのがお父さんに代わり俊に向けてあげている」
どちらの意味も含まれていると個人的には感じています。
そして海の旗上げの理由は、亡き父親に向けて「無事を祈る」という意味、俊は応答で「ありがとう、了解」という意味の旗なのです。お互いに意味はすれ違っているようで相まっているのが微妙で良いですよね!