スタジオジブリのアニメ映画『コクリコ坂から』は、2011年に公開された宮崎吾朗監督の第2作目です。原作は高畑勲監督の娘である高畑結希さんの少女漫画で、昭和38年の横浜を舞台に、高校生の海と俊の恋愛を描いた作品です。
この作品には、食事や飲み物にまつわるシーンやセリフがたくさんあります。例えば、海が母親の朝ごはんを出した理由や、おばあちゃんにお茶を出した理由などです。また、海が歌う「朝ごはんの歌」も印象的なシーンのひとつです。
そこで今回は、『コクリコ坂から』に登場する食事や飲み物に関するシーンやセリフについて調べてみました。
「コクリコ坂から」お母さんの朝ごはんを出した理由は?
『コクリコ坂から』では、海が母親・澄子さんの朝ごはんを出すシーンがあります。このシーンでは、海が澄子さんに「お母さん、朝ごはん」と声をかけますが、澄子さんは「今日はいらない」と答えます。それでも海は澄子さんの前に朝ごはんを置きます。
海は澄子さんが仕事でアメリカに行っているあいだ、父親が朝鮮戦争で行方不明になったため、母方の祖母・松子さんと一緒に暮らしています。松子さんは横浜で旅館「コクリコ荘」を営んでおり、海も手伝っていました。
海は家事や裁縫などをこなし、しっかり者として家族や下宿人たちから頼りにされていますが、その一方で、自分の両親がいない寂しさや不安も抱えています。
海は澄子さんが自分たちを置いて仕事でアメリカに行ったことや、無造作に大金を使ったりすることに不満を持っていました。しかし、同時に澄子さんが美人でカメラマンという素敵な仕事をしていることや、自分たちを心配して電話や手紙をくれたことに尊敬や嬉しさもあったのではないでしょうか。
おばあちゃんにお茶を出した理由は?
『コクリコ坂から』では、海が祖母・松子さんにお茶を出すシーンがあります。このシーンでは、海が松子さんに「おばあちゃん、お茶」と声をかけますが、松子さんは「今日はいらない」と答えます。それでも海は松子さんの前にお茶を置きます。
海は松子さんと一緒に暮らしており、松子さんが営む旅館「コクリコ荘」で働いています。松子さんは海にとって、母親や父親の代わりだったのです。海は松子さんから料理や裁縫などの家事や旅館の仕事を教わりました。
海は松子さんが自分たちを受け入れてくれたことや、自分たちの生活を支えてくれることに感謝しています。
海が松子さんにお茶を出した理由は、このような尊敬と感謝の表れだと考えられます。
朝ごはんの歌って何?
では、「朝ごはんの歌」って何なのでしょうか?その由来や意味について考察してみます。
「朝ごはんの歌」の歌は、映画オリジナルの歌で、宮崎駿監督が作詞・作曲したものです。この歌は、海の日常や気持ちを楽しく表現した歌なのでしょう。海は朝ごはんの準備をしながら、お鍋やお釜の沸騰する音や、まな板で野菜を切る音、お豆腐や卵のふわふわした感じを歌詞にしています。歌うことで自分の気持ちを明るく前向きにしているのでしょう、
また、この歌は、昭和38年の横浜という時代背景や、戦争で家族を失ったり離ればなれになった人の悲しみに対してもメッセージを伝えています。「朝ごはんの歌」の歌は、海のように前向きに生きることや、家族や仲間と支え合うことの大切さを教えてくれる歌にも思えます。
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まとめ
『コクリコ坂から』には、食事や飲み物にまつわるシーンやセリフがたくさんあります。それらは、登場人物たちの感情や関係性を表現する重要なシーンです。
「お母さんの朝ごはん」や「おばあちゃんのお茶」、「朝ごはんの歌」といったシーンやセリフは、海が母親や祖母に対して抱く複雑な感情や尊敬と感謝の気持ちを表現しているのでしょう。
また、「朝ごはんの歌」は、昭和38年の横浜という時代背景や戦争で家族を失ったり離れたりした人々の悲しみや苦しみに対してもメッセージを伝えています。
『コクリコ坂から』は、食事や飲み物にまつわるシーンやセリフが印象的な作品です。ぜひ一度観てみて、登場人物たちの感情や関係性を感じてみてください。