もののけ姫は宮崎駿監督のジブリの作品の中でも超大作であり、宮崎駿監督が16年もの月日構想を練っていたとのことですごいスケールですよね。日本での興行収入はなんと193億円を記録したという記録を大ヒット作です。
もののけ姫を見た人にはそのスケールが必ず伝わります。単純に話だけを楽しんでみることもできるお話ですし、時代背景を鑑みながら何度も観てどんどん味わい深さを感じることもできる作品です。
サンは一見凛としていてかっこいい女性なのですが、壮絶な生い立ちを持っている中でも強く生き、人間を寄せ付けないで孤高に生きています。しかしアシタカと出会い少しづつサンに変化が出ていくその様子もまた素敵なんです。
今回の記事では、
- もののけ姫のサンはなぜお面をつける?
- もののけ姫のサンの仮面の意味は?
- もののけ姫のサンの性格
などを紹介していきますので、サンのことをたくさん知って、また再度もののけ姫を見るとサンの虜になりますよ!
もののけ姫のサンはなぜお面をつける?
もののけ姫のサンには特徴がいくつもありますが、その一つとして「お面」を付けています。
サンは映画を見た人はご存じでしょうが、山犬に育てられた少女で人間を忌み嫌っています。
だから常に森林を破壊しようとする人間とサンは戦っているのです。
そして人間と戦う時に必ずお面をしているんですよね。その理由は何なのでしょうか?考察がいくつかあるようです。
人間の姿である自分自身を否定したい
サンは山犬に育てられました。
なぜ山犬に育てられたのか?それは過去にサンの親が山犬に生贄としてサンを差し出したからなのです。
そして山犬はサンをやさしく強く育ててくれました。
だから山犬という自分は納得していても人間であるということは否定したいのです。
自然を壊すなというメッセージを伝えている
森を破壊する人間を許せないサン。
サンは人間ではあるのですが、ずっと森の中で自然と共存してきました。
そしてこのお面は縄文時代を連想させるお面なのですが、縄文時代は人と自然が一緒になって暮らしいわゆる共存していた時代なのです。
もう一人の自分を作り出すため
土器のお面というのは呪術で使うものとして縄文時代に作られたものだと言われています。
もののけ姫のサンの仮面の意味は?
もののけ姫のサンの仮面は物語でどのような意味を成しているのでしょうか?
実は宮崎駿監督の企画書に書いてある一文にヒントがあるらしいのです。
「少女は類似を探すなら縄文期のある種の土偶に似ていなくもない」
サンは生贄として森に捧げられた子供で、山犬に育てられたという背景がありますが、これが実は後付けなんだそうです。本当のサンのイメージは「縄文時代の土偶」が原点だったそうです。
そしてサンは、二つの顔を持っていて、体には毛皮などを身に着けて山犬を表現し、お面は縄文人の表現。
そしてサンは人間ではなく山犬として人間と戦い続けます。
しかしその戦いの中で、半分顔が出ていて、半分がお面に隠れているという状態になります。
それはアシタカと出会い、アシタカに心を開くようになっているのですが、それを表現するのがお面が半分になっていき自分自身の顔が見えている状態になっていることなのです。
もののけ姫のサンの性格
もののけ姫のヒロイン、サンは凛としていてかっこいい!というイメージです。
年齢は15歳の設定ですが、大人っぽいですよね!
サンは「モロの君」に育てられているので、人間をひどく嫌っています。
一方、アシタカと出会い、アシタカに心を開いてく中でアシタカが「そなたは美しい」と言います。
アシタカに美しいと言われて戸惑い照れている感じがかわいい人間の女性を思わせるところもありました!
いわゆる現代語で言うと、ギャップ萌えですね
ちなみにサンの声優をした石田ゆり子さんは、サンのことを感情表現がうまくない不器用な人といっています。
もののけ姫に関しては以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!
まとめ
もののけ姫のサンは、人間でありながら幼子の時に親に生贄として森に捨てられ、山犬に育てられました。
そしてサンのいつもかぶっているお面は土偶の面で縄文時代の物です。
縄文時代は人と自然が共存していたのですが、今は人間が森を破壊しようとしていて、サンはそれに抗うように人間を忌み嫌い戦っているのです。
お面はまさに人間である自分を隠し、もう一人の山犬としての自分を表現しているのです。
その証拠に後半でアシタカに心を開いていくときにお面が半分になり顔を見せているのです。
サンはとても強く凛々しく、そして可愛くて魅力のある女性ですよね。