インディ・ジョーンズ/最後の聖戦は、1989年に公開されたアメリカ映画。スティーヴン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス製作総指揮による「インディ・ジョーンズ」シリーズの第3作目で、考古学者のインディアナ・ジョーンズが父親と共に、ナチス・ドイツ軍との争奪戦を繰り広げながら聖杯を探すアクション・アドベンチャー作品です。
この映画では、インディアナ・ジョーンズとその父ヘンリー・ジョーンズ教授との親子関係が重要なテーマとなっています。また、少年時代のインディアナも登場し、そのルーツが明かされます。
この記事では、映画のラストシーンを考察し、その意味やメッセージを探ってみたいと思います。ネタバレが含まれますので、ご注意ください。
インディジョーンズ/最後の聖戦のあらすじ
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦は、1938年にインディアナ・ジョーンズが父ヘンリー・ジョーンズ教授と共に聖杯を探す冒険映画です。
イエス・キリストの聖杯調査を、大富豪ドノヴァンから依頼されたインディ。そして、父が行方不明になったことも知らされる。ヴェネツィアから始まる聖杯捜しに乗り出し、途中ナチスや聖杯を守護する十字剣兄弟団との争奪戦を繰り広げながら、3つの試練を突破して聖杯の騎士と対面します。
しかし、聖杯を持ち出そうとしたエルザの裏切りにより神殿が崩壊し、インディは聖杯よりも父との和解を選びます。
この映画では様々な伏線が張られており、観るたびに新しい発見に驚かされるでしょう。
インディジョーンズ/最後の聖戦のラストシーンを考察!(ネタバレ)
インディが3つの試練に挑む
インディは父を救うために3つの試練に挑戦します。
第1の試練は「神の息」で、「悔い改めて通れ」という言葉通り、刃が飛び出す仕掛けをくぐり抜けました。
第2の試練は「神の言葉」で、神の名エホバ(ラテン語ではIehova)を示すアルファベット「l」から踏み出したことで、床が崩れ落ちずにすんだのです。
インディが本物の聖杯を選ぶ
3つの試練を突破して、聖杯の騎士と対面します。そこにはたくさんの杯が並んでいますが、本物の聖杯はどれなのでしょうか?
インディは「イエスは大工だった」と言って、一見なんの変哲もない普通の杯を選び、見事に本物の聖杯を見分けました。
インディと父ヘンリーが和解する
エルザは聖杯を持ち出そうとしますが、それが神殿のトラップを作動させてしまいます。地面が崩れて、奈落に落ちそうになったエルザはインディに助けられますが、同じく落ちそうになった聖杯に手を伸ばしてしまいます。
ここでの描写は、インディと父ヘンリーが互いに信頼しあい、親子として和解しあえた様子が描かれています。
インディジョーンズ/最後の聖戦二は伏線があった?!
この映画では、ラストの場面に至るまでに様々な伏線が張られています。
・冒頭の少年時代のシーンでは、インディがコロナドの十字架を持ち帰ろうとする際に、盗賊から鞭や帽子をもらいました。これらは、大人になった彼のトレードマークとなります。
・ヘンリー・ジョーンズ教授の家にある絵画は、聖杯の騎士が描かれたもので、ラストシーンで登場する騎士と同じ姿をしています。
・ヘンリーがインディに「1から10まで数えろ、ギリシャ語で」と言うシーンは、第2の試練で、インディがギリシャ語のアルファベットを使って謎を解くことに繋がってきます。
・インディがベルリンでヒトラーに出会うシーンでは、ヒトラーがインディの手帳にサインをすることで、手帳がナチスの焚書から逃れることになります。
・聖杯を選ぶ際に「イエスは大工だった」と言うセリフは、インディアナを演じているハリソン・フォード自身も、以前に大工職人だったことを思うと、面白い伏線となっていますね。
以上のように、この映画では細かい部分まで伏線が散りばめられており、観客の想像力を刺激する作品となっています。
まとめ
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦は、父子の絆や聖杯の伝説をテーマにした冒険映画です。
ラストの場面では、インディが3つの試練を突破して聖杯を手に入れますが、それよりも大切なものは父との和解でした。
この映画では様々な伏線が張られており、観るたびに新しい発見に気付かされるのも、面白要素となっています。
冒険映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は名作として、今でも愛される作品です。