2016年に公開された大人気映画「ズートピア」は、世界中で人気になった映画です。キャラクターが個性あふれている動物たちで、見るからに楽しそうな世界。
主人公はうさぎで、相棒がキツネと、子供が大好きそうな子供向けの映画のようにも思えますが、伝えたいストーリー、大事なポイントはすごく深い内容で、見た後は大人の満足度もかなり高い映画です。
人生において、世界で生きている一員であることにおいてとても大切な事が語られている映画なので子供に見せたくなりますよね。
今回の記事では、
- ズートピアが伝えたいことを考察!
- ズートピアに出てこない動物は?
- ズートピアに出てこない動物がいるのはなぜ?
などを紹介していきますので、ズートピアの深い内容を知って、違う角度から映画をもう一度楽しんでみませんか?
ズートピアが伝えたいことを考察!
ズートピアの映画が伝えたいことは、正直いくつも散らばっていました。
物語の要所要所に、偏見や差別がちりばめられ、それに対して考えさせられる内容になっています。
でも見た目はとてもかわいくて鮮やかな動物たちが登場していて、とてもそのような重い内容には思えません。
しかし、6歳の息子と一緒に見ていても「人を見ためで決めてはいけない、人と違うから駄目ではない、人はみんな誰もが大切な一人」だということを6歳の子が感想として言っていたので、子供にも伝わるようになっているんだと感心させられました。
ズートピアは、根本で、「白人と黒人の差別」がモデルになっていて、肉食動物と草食動物の違いで表現されていました。
ニックは夢があったのに、肉食動物は危険だから・・という理由だけでいじめられたり、夢を諦めたりせざる負えない状態、ジュディはうさぎというだけでバカにされていました。
例えば、上記のような表現で差別を描いてあったのです。
でも、最終的に、自分がどんな環境で育ち、何者であっても、周りがどう思っていようとなんでも挑戦しようということが物語からも伝わり、チャレンジして失敗してもまた挑戦しよう!という意味もエンドロールで伝わるようになっていました。
特に、主人公ジュディ、そして相棒のニックが、自分自身で偏見や差別を取っ払って挑戦していく姿が一番如実に伝わってきました。
時にはトラウマのように偏見でいじめられた過去、差別に足がすくむ弱さも描かれているので、良い部分だけがピックアップされず、乗り越えた感も伝わりますよね。
ズートピアに出てこない動物は?
ズートピアにはたくさんの動物が出てきますよね?実はズートピアには敢えて出演させていない動物がいるのをご存じでしたか?
この動物たちが出てこないのは、あまりにも人間に身近過ぎる動物なので、避けたということなのです。
ズートピアには人間は全く出てこないですよね?「人間」というものを今回敢えて遠ざけていた故に、人間に身近な動物は避けたのではないかと推測されます。
より分かりやすく差別や偏見を表現するためにも、あえて人間周りのものを避けて表現したのではないでしょうか?
また、子供にも伝わりやすいように、動物の世界に入り込めるようにという点もあり、人間も人間に近い動物も出てこないようにしてあるのかもしれません。
徹底ぶりがすごいですよね。
ズートピアに出てこない動物がいるのはなぜ?
この四種類の動物が出てこない理由は人間社会を連想させない為だそうです。
ズートピアは、草食動物と肉食動物で作られている世界で、人間は出てきません。そのため人間を連想するような身近な動物もでてきません。
また、人種差別や、偏見の社会問題を説いているので、食料に利用されるような動物もでてきていないのではないでしょうか。
もし身近な動物が出てきていても、私たち視聴者はそこまで意識はしなかったかもしれませんが、こういうこだわりが徹底した世界観づくりになっているのでしょう。
まとめ
ズートピア映画全体で総合的に伝えたい内容は、人種差別、偏見の社会問題です。
ズートピアが伝えたいのは、もちろん差別や偏見がダメな事というのは前提にあって、そのうえで、たとえ差別や偏見があっても、なんにでも果敢に挑戦しよう!という希望や期待をジュディやニックが体現してくれていました。
実は、ズートピアに出てこない動物もいて、その動物は、犬と猫と猿と鳥です。ズートピアに出てこない動物がいるのは「人間」や「人間社会」を連想させないためです。
徹底的に作り込まれた世界感が素晴らしいため、長年愛される映画にもなったのでしょう。