千と千尋の神隠しで、千尋の両親が豚になってしまいましたよね。そして、湯婆婆から最後に両親を人間に戻すための課題を与えられます。
たくさんの豚の中から、どれが父親か母親か当てる、それもチャンスは一度。当てられたら両親は人間に戻すという約束です。
それを聞いて、千尋は、たくさんいる豚を見たのですが、「この中にはお父さんとお母さんはいない」とはっきり答えます。その答えを迷うこともなく即答し、両親も人間に戻りました。
しかし千尋は、どうしてこの中に両親がいないとわかったのか?即答しているし迷いがまったくない答えでした。まるで最初からいないことがわかっていたかのように・・・。
今回の記事では、
- 千と千尋の神隠しで千尋が親を見抜けたのはなぜ?
- 千と千尋の神隠しで千尋が豚を見ただけで親が分かった理由は?
- 千と千尋の神隠しのラストシーンで千尋が振り返ってはいけないのはなぜだった?
など紹介していきますので、両親を見抜けた理由を知りたい方は、最後まで読んでくださいね。
千と千尋の神隠しで千尋が親を見抜けたのはなぜ?
千と千尋の神隠しで千尋が親を見抜けた理由は、物語の中では詳しく語られていません。推測ですが考えられる理由はいくつかあります。
宮崎監督はこう話しています。
「これだけの経験をした千尋は両親がいないことがわかる。なぜか、でもわかるのが人生。それしかない」と語っているのです。
まさに千尋自身が成長し、直観で親をわかるように、見抜けるようになっていたということではないでしょうか。
どれも確かにあるかも?と思う推察ですが、総合的に、宮崎駿監督が言っているように、千尋自身が人間としての成長をし、見抜けた、なぜかわかったというのが本当のような気がします。
千と千尋の神隠しで千尋が豚を見ただけで親が分かった理由は?
千と千尋の神隠しで千尋が豚を見ただけで親が分かった理由は、特にないというのが、実体ではないでしょうか。
豚の大群を見て千尋は「この中に両親はいない」と言いました。
両親がそこにいない、と千尋が分かった理由はSNSで以下のようなたくさんの考察が語られています。
- 千尋が食べた苦い団子を食べたら「千」から「千尋」に戻ったから、千尋の力が戻り、両親を見つけられた。
- 親子というのは特別だから、親子の絆で見つけられた。
- ハクが教えてくれていた。
- 銭婆からもらった髪留めに魔力があり、その魔力のおかげで見つけた。
どれもあり得そうな雰囲気ですが、前述したように宮崎監督の語りから、やはり千尋自身が成長して両親がどれか見抜いたということなのでしょうね。
宮崎監督は、そういう視聴者の質問に、視聴者自身で思うことをそれぞれ想像してくれてよいと言っていますよね。そういう含みがあることも映画の醍醐味と言えます。
千と千尋の神隠しのラストシーンで千尋が振り返ってはいけないのはなぜだった?
千と千尋の神隠しのラストシーンでハクが千尋に「振り返ってはいけない」と告げました。
そして千尋は前に進んで、一度振り返りそうになったけど、ハクの言葉を思い出し、振りかえることはせず前に進みだしました。
なぜここで振り返ってはいけなかったか?物語に明確に答えは記載がありませんが、推測できることはいくつかあります。
- 振り返るという行為は「未練」を表すので、振り返ればまた「千」の世界に連れ戻されるから。
- ハクが八つ裂きにされるところも見せたくないから
- ハクやこの世界のことを忘れるため
上記のようなことを踏まえたうえで「人生は常に前を向いてあるくことが良い、後ろは振り返らなくてよい」という意味が込められているのではないかと思います。
この千と千尋の神隠しのストーリーは総合的に「千尋の成長」が描かれています。あの時に振り返らなかったのが千尋の成長の成果でしょう。
でも、その時に銭婆からもらった髪留めが光りましたよね。もしかしたら、銭婆が振り返るな!という助言をしてくれたのかもしれません。
成長は、一人ではできず、周囲の人の力も借りているというようなことが現れていたのかな?と感じます。
千と千尋の神隠しは以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!
まとめ
千と千尋の神隠しで、最終的に千尋は、豚になった両親はどれか、そこにいないということを見抜きました。
それを見抜けた理由は「千尋の人としての成長があったから」です。宮崎監督も、そういうものに理由はなく、なぜかわかる、それが人生だと語っています。
他にもいろんな推察がありましたが、答えは人としての成長でしょう。
最後、千尋が振り返らなかったことも成長したからこその行動でしょう。そこには周囲の手助けがあったりしました。
人生は成長でわかること、見抜けることがあり、成長は1人でするのではなく、周囲の力を借りてできているということを伝えたかったのではないかと思います。