ジブリ映画『風の谷のナウシカ』に登場するキツネリスのテトは、ナウシカの良き相棒として人気のキャラクターです。
しかし、テトについての性別や、テトのモチーフとなった生きものは何なのか、その謎についてファンの間でも様々な説があげられています。
また、原作漫画では映画とは違う結末を迎えるテトが描かれていることをご存じでしょうか?。
この記事では、テトに関する疑問を解決するために、映画や原作漫画から情報を集めてみたので、最後までお付き合いください。
目次
ナウシカのテトは何の動物?
テトは、架空の生きものであるキツネリスという種族として描かれています。キツネとリス両方の個性を持ち、耳が縦に長く、太くて大きな尻尾が印象的です。
毛並みは黄金色とこげ茶のしま模様で、瞳は綺麗なエメラルドグリーンをしています。大きさは小さく、成長しても腕で抱えられるほどです。
キツネリスは、人間に心を開かない生き物とされていて、警戒心がとても強いという設定で表現されています。
しかし、テトはナウシカに助けられてから彼女に懐き、共に行動するようになります。ナウシカとテトは、種の違いを越えて絆で結ばれた唯一無二の仲間であり、『風の谷のナウシカ』の大きなテーマである「共生」を象徴する関係だと言えるでしょう。
ナウシカのテトの性別は?
テトの性別については、公式では発表されておらず、不明のままです。ファンの間でも様々な推測がありますが、確かな答えはありません。
テトは喋ることもなく、感情を表すことも少ないため、性別を判断する手がかりが少ないからです。視聴者の、想像にお任せしますといったところでしょうか。
しかし、原作漫画では、テトが死んだ後にナウシカが「彼」と呼んでいる場面が登場しています。これはナウシカがテトを、男性として認識していたことを示す可能性がありますが、必ずしもそうとは限りませんね。そして、映画版ではこのような描写は存在しないのです。
ナウシカのテトのモデルは?
テトのモチーフとなった生きものについても、公式では発表されておらず不明でした。しかし、ファンからは様々な候補が挙げられています。
最も有力な候補とされるのは、フェネックという動物です。フェネックは、ネコ目イヌ科キツネ属に分類される食肉動物で、主に北アフリカ地方に生息しています。大きな耳と尻尾、黄色い毛並みなど、テトと非常に似ている個性を持っています。
他にも、カラカルという動物をイメージしたのではないかという説もあります。カラカルは、ネコ目ネコ科カラカル属に分類される食肉動物で、アフリカやアジアの乾燥地帯に生息しています。耳の先に黒い房毛があることや、目の色がテトと似ていることなどが指摘されています。
どちらの動物も、非常にテトと酷似しているので、そういった説があるのも納得できますね。
ナウシカのテトの原作での死因は何?
映画版では、ラストシーンまでナウシカと共にいるテトですが、原作漫画では最終巻(第7巻)の終盤で死んでしまいます。テトの死因は、彼女と共に巨神兵の放つ有害な物質(毒)を、直に浴び続けてしまい、力尽きてしまったのです。
テトのファンからしたら、衝撃の結末だったのではないでしょうか。
原作漫画は、映画とは違う展開があり、ナウシカは巨神兵を「オーマ」と呼び一緒に戦いますが、オーマは敵の攻撃によって滅ぼされてしまいます。ナウシカとテトは、オーマの傍らにいましたが、滅んだオーマからは、生きものにとって非常に有害な物質が放たれました。
やがてナウシカとテトはその物質(毒)によって衰弱し、ナウシカは生きながらえたのですが、テトの命は尽きてしまいます。小さい体のテトにとっては、その物質の効果は大きく、耐えることが出来なかったのです。彼女はテトの亡骸を、わずかに残る緑の地に埋葬してあげたのでした。
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まとめ
ジブリ映画『風の谷のナウシカ』に登場するテトは、ナウシカのパートナーとして人気のキャラクターです。
テトは、架空の生きものであるキツネリスという種族で、キツネとリス両方の個性を持ち合わせています。
性別やモデルとなった生きものについては、公式では発表されていませんが、フェネックやカラカルという動物が候補に挙げられていました。
ナウシカに助けられてから彼女を慕うようになったテトは、共に行動するようになりましたが、原作漫画では、巨神兵の放つ有毒な物質を浴びて死んでしまいます。
『風の谷のナウシカ』ファンにとっては、本当にショッキングな出来事だったでしょう。
テトは、生物の種を超えたかけがえのない存在であり、『風の谷のナウシカ』の大きなテーマである「共生」を象徴する重要なキャラクターでした。
映画版しか知らない方は、原作漫画のナウシカの世界観に触れてみてはいかがでしょうか。