「風の谷のナウシカ」は、宮崎駿監督の代表作のひとつで、人類が滅亡の危機に瀕した未来の世界を舞台に、風の谷の王女ナウシカが巨大な昆虫オームと共生する生命の神秘に触れていく物語です。
この作品には、多くの感動的なシーンがありますが、その中でも特に印象的なのが、ナウシカがオームの子供を隠すシーンです。
この記事では、そのシーンの内容とセリフ、ナウシカが王蟲の子供を隠す理由、そしてその後どうなるのかについて考察していきます。
「風の谷のナウシカ」王蟲の子供を隠すシーン(セリフも)
このシーンは、物語の後半に登場します。ナウシカは、トルメキア軍とペジテ軍が争奪するオームの卵を持ち去り、風の谷に帰ろうとしますが、途中でペジテ軍に追われてしまいます。
ペジテ軍は、オームを呼び寄せるために自分たちの村を焼き払い、オームを怒らせてトルメキア軍に復讐しようとしていました。ナウシカは、その計画を知り、争いを止めるために単身で向かいますが、その途中でオームの卵が孵化してしまいます。
孵化したオームの子供は、ナウシカに懐きますが、ペジテ軍はそれを見逃しません。ペジテ軍は、オームの子供を狙って攻撃しますが、ナウシカは必死に守ります。その時、ナウシカは叫びます。
ナウシカ:やめて!やめて!この子は何も悪くない!
ペジテ兵:何だと?お前は何者だ!
ナウシカ:この子は私と一緒に来たんだ!私が連れてきたんだ!
ペジテ兵:嘘つけ!お前はトルメキアだろう!
ナウシカ:違う!私は風の谷だ!
ペジテ兵:風の谷?そんな所はもう滅んだぞ!
ナウシカ:違う!まだ生きてる!私たちはまだ生きてるんだ!
ナウシカは、オームの子供を抱きしめて泣きながら言います。その姿を見たペジテ兵は一瞬迷いますが、すぐに攻撃を再開します。その時、空からトルメキア軍が現れます。
トルメキア軍は、ペジテ軍とオームの子供を一網打尽にしようとしますが、ナウシカはそれを阻止しようとします。ナウシカは、王蟲の子供を連れて飛び立ちますが、トルメキア兵に撃たれて墜落してしまいます。
ナウシカは、オームの子供を守るために自分の身を挺して盾にしますが、その時、オームの子供はナウシカの傷を舐めて癒そうとします。
ナウシカが王蟲の子供を隠す理由はなぜ?
ナウシカがオームの子供を隠す理由は、主に二つ挙げられます。
風土病が生命の浄化作用であることや、オームが風土病の守護者であることを知っていたナウシカは、人類がオームや風土病と共存できる方法を探ろうとしていました。
だからこそ、ナウシカはオームの子供を隠したのでしょう。ナウシカは、人類がオームや風土病を敵ではなく、友好的な関係を築くことで、未来が変わることを信じてたのでしょう。
「風の谷のナウシカ」王蟲の子供を隠しその後どうなる?考察!
ナウシカが王蟲の子供を隠したことで、物語は大きく動きます。
クシャナは、ナウシカがオームの子供と触れ合う姿に感動し、ナウシカの考え方に共感します。クシャナは、ナウシカを助けるためにトルメキア軍を率いてオームのもとへ向かいます。
ペジテ人のアスベルは、ナウシカがオームの子供を隠したことで自分の過ちに気づきます。アスベルは、オームを呼び寄せるために自分の村を犠牲にしたことに罪悪感を抱いていましたが、それでもトルメキア軍に復讐することを優先したのです。
アスベルは、ナウシカがオームの子供と仲良くなったことに驚き、ナウシカの優しさに惹かれます。ナウシカを守るためにペジテ軍を説得しようとしますが失敗に終わります。
オームは、ナウシカが子供を隠したことで人類に対する態度を変えます。
人類が自分たちの卵や子供を奪ったり殺したりすることに怒っていましたが、ナウシカがオームの子供を守ったことに感銘を受けます。ナウシカが、自分たちと同じように生命を尊重することを知り、人類と和解しようとします。
しかし、巨神兵は目覚め、人類やオーム、風土病を焼き尽くそうとします。巨神兵は、人類の過ちの象徴であり、人類とオームの関係を壊す存在として描かれたのでしょう。
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まとめ
「風の谷のナウシカ」は、人類と自然との関係を問いかける作品です。
ナウシカがオームの子供を隠すことは、その問いかけのひとつなのでしょう。
あなたは、ナウシカがオームの子供を隠したことについて、どう感じ、どう思いましたか?