映画『コーダ あいのうた』は、聴覚障害者の家族と健聴者の少女という、対照的な世界に生きる人々の関係や葛藤を描きながら、音楽や夢、愛という誰もが共感できるテーマを細やかに描き出した作品です。
この映画は、2022年のアカデミー賞で作品賞をはじめ3部門を受賞し、世界中で絶賛されました。
この記事では、この映画に登場する気まずいシーンや、ルビーと恋に落ちるマイルズが舞台に上がれなかった理由、そしてこの映画が伝えたいことについて考察してみたいと思います。
コーダあいのうたの気まずいシーンは?
この映画には、笑いあり涙ありの感動的なシーンがたくさんありますが、一方で気まずいシーンも存在します。その中でも特に印象的なものを3つ挙げてみましょう。
家族と恋人との初対面
ルビーが合唱部でデュエットを組むマイルズと恋に落ち、家族に紹介するシーンです。
このシーンは家族の愛情表現としても見られますが、恋人としてはかなり気まずい状況でしょう。
音楽教師とのキス
音楽教師であるヴィラロボス先生(通称V先生)から、歌のレッスンを受けるシーンでのハプニングです。
V先生はルビーにバークリー音楽大学への進学を勧めますが、ルビーは家族や恋人と離れることに不安を感じます。そこで、V先生はルビーに自分の夢を追うことを強く勧め、歌声の才能を褒めます。
合唱発表会
ルビーが合唱部の発表会でマイルズとデュエットするシーンです。この日のために練習してきたルビーは見事な歌声を披露しますが、会場に来ている家族にはその美しさが伝わりません。
家族は無音の中でルビーの表情や動きから感情を読み取ろうとしますが、やはり満足な理解ができないのです。
コーダあいのうたでマイルズが落ちたのはなぜ?
映画『コーダ あいのうた』で、ルビーと恋に落ちるマイルズは、合唱部の発表会でデュエットする予定でした。しかし、発表会の直前になって、マイルズは舞台に上がれないと言い出します。その理由は何だったのでしょうか?
彼は家庭環境が悪く、父親から虐待を受けて育った影響からか、彼は自分に価値がないと思い込み、人前で歌うことに恐怖を感じていました。
そんな彼をルビーは励まし、一緒に歌うことを約束します。発表会当日、マイルズは勇気を出して舞台に上がり、ルビーと美しいハーモニーを奏で、観客から拍手喝采を受けます。このシーンは、マイルズの成長とルビーへの愛情が伝わる感動的なシーンでした。
「コーダあいのうた」の映画が伝えたいことって何か考察!
この映画が伝えたいことは何なのか、一緒に考察してみましょう。
主人公のルビーは、家族や恋人、音楽教師から様々な影響を受けますが、最終的には自分の夢である歌手になることを選択します。それは家族や恋人をないがしろにするのではなく、彼らから得た愛や教えを胸に刻み、自分らしく生きることを決意するのです。
家族や恋人、音楽教師もルビーの選択を尊重し、応援してくれます。最初は反対していた家族も、ルビーの歌声に触れて彼女の才能や想いを理解しようとします。
また、恋人は遠距離恋愛になることを承知でルビーを送り出してくれるのです。音楽教師も、ルビーに自分の夢を追うように背中を押してくれます。
それぞれ違った世界に生きる人々ですが、ルビーを通してお互いに理解し、尊重し、そしてたくさんの愛を感じることができました。
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まとめ
映画『コーダ あいのうた』は、聴覚障害者の家族の中で唯一耳が聞こえる少女ルビーが、歌の才能を伸ばそうとする姿を描いた感動作です。
この作品には、笑いあり涙ありのシーンだけでなく、気まずいシーンもありましたね。
ルビーと恋に落ちるマイルズが舞台に上がれなかった理由や、この映画が伝えたいことについても考察してみました。
この作品を通して、「自分らしく生きること」と「他者を尊重すること」が、生きる過程で重要である事を気付かされたのではないでしょうか。