2021年公開ディズニーのミュージカル調の映画「ミラベルと魔法だらけの家」は、60作目の作品です。ファンタジックという部類を超えた、もはやミュージカルと言っても過言ではない、素敵な楽曲や歌がちりばめられています。
また、ポスターでも公開されたように、絵のタッチがとても鮮やかで、見る者をワクワクさせてくれる映像にも魅力があります。
そしてストーリーもなかなか心に訴えてくる深い物語で、自分らしさや家族の絆がテーマになっている作品です。
エンカントで暮らしているマドリガル家。マドリガル一家は、魔法を使える家族なのです。基本的にある年齢に達するとギフトと呼ばれているいわゆる魔法の才能が与えられることになっているのです。
家族みんなそれぞれ違う魔法の力を授かるのですが、ヒロインのミラベルはなぜだか魔法を授かることができません・・。そこから始まるミラベルの成長と家族の物語です。
今回の記事では、
- 「ミラベルと魔法だらけの家」なぜミラベルだけギフトを貰えなかったのかを考察!
- ミラベルは実はギフトを貰っていたの?
- 「ミラベルと魔法だらけの家」魔法のギフトって何?
などを紹介していきますので、ミラベルと魔法の関係を一緒に考えていきましょう。
「ミラベルと魔法だらけの家」なぜミラベルだけギフトを貰えなかったのかを考察!
「ミラベルと魔法だらけの家」でなぜミラベルだけギフトを貰えなかったのでしょうか?貰えないことになにか意味があったのでしょうか?
いくつか考察をピックアップしてみます。
後継者だから
これが一番有力な考察です。
ミラベルは、アルマの後継者だからギフトが貰えなかったということです。
おばあちゃんのアルマも実はミラベルと同様に魔法が使えません。
アルマは強い力で、魔法をみんなのために役に立てるようにとまとめ上げていたトップですが、ミラベルは、魔法が使えないことに劣等感を感じた分、とても人の痛みがわかる、人の気持ちに寄り添えるトップになると思われたからです。
世代交代の時
終盤でミラベルがドナノブを差し込むと、カシータに魔法の力が戻りましたよね?
まさにこれは世代交代を表すシーンで、そういう力がミラベルに宿ったということを表しています。
アルマの時にはアルマのやり方で統治されてきたけど、それだけでは家族がバラバラになってしまう、崩壊に近づいていたのです。
カシータが崩壊したのがまさにバラバラになる予兆。それを引き留めたミラベル。
それが世代交代を意味していたのです。
ミラベルは実はギフトを貰っていたの?
ミラベルは後継者だから、ギフトはもらっていないというのが建前でした。
実はミラベルはギフトをもらっていたのではないか?と言われています。
ギフト=魔法の力だと思い込んでいますが、もしかしてギフトはそれだけでは無いのでは?
要するに魔法の力なんてなくとも、自分自身が持って生まれた素質が一番のギフトというこで、ミラベルはすばらしいギフトを持っていたのではないでしょうか?
ミラベルは魔法を持っていないことで、家族の中でひどい仕打ちにもあうし、冷たい態度も取られます。
そして自分自身でも劣等感を感じていました。でもそういうミラベルだったからこそ、人の痛みがわかり、人の弱さがわかり、人の気持ちを誰よりも理解できる人になったのでしょう。
「ミラベルと魔法だらけの家」魔法のギフトって何?
マドリガル一家は、魔法を使える家族です。
そしてその魔法は、ある年齢に達した時に与えられるものなのです。その与えられる魔法の能力はそれぞれ違います。
というのも、最終的にこの映画の伝えたいことは、生まれたときから持っているその人の素質が大事で、ミラベルのギフトは最終的に、他の家族のような超常現象のような魔法ではなくて、家族の絆や家族を助けるという強さです。思いやりから生まれた強さ・・これこそが持って生まれたギフトだったのです。
大切なのは魔法ではなく、生まれながら持ってきた自分らしさ、成長とともに作り上げていく人格こそが魔法のギフトということになるのです。
まとめ
「ミラベルと魔法だらけの家」なぜミラベルだけギフトを貰えなかったのかというのは、アルマの後継者だったから、そしてちょうど世代交代の時だったからということが考察として考えられます。
ミラベルは、魔法が使えないことでいろいろ思い悩み、成長していくことで、人を思いやる優しい心をギフトとして手に入れたのではないでしょうか。