「風の谷のナウシカ」は、宮崎駿監督の代表作のひとつで、1984年に公開されたアニメーション映画です。
この映画には、主題歌として「風の谷のナウシカ」という曲がありますが、実は映画の中では一度も流れません。
では、なぜこの曲が主題歌として選ばれたのでしょうか。そして、この曲を歌った安田成美という歌手についてはどんな人物なのでしょうか。
今回は、「風の谷のナウシカ」映画で主題歌が流れない理由と、安田成美さんについて触れてみたいと思います。
「風の谷のナウシカ」の主題歌について
この曲は、映画のエンディングテーマとして使用される予定でしたが、宮崎駿監督が「映画と音楽が合わない」と判断したため、エンディングではインストゥルメンタルバージョンが流れることになったようです。
しかし、レコード会社や配給会社は、「風の谷のナウシカ」を主題歌として宣伝してしまいました。映画を観た人たちは、「何故?主題歌が流れないの」と、不思議に思われたのではないでしょうか。
この曲は、映画のタイトルバックにもクレジットされており、映画のシンボル・テーマソングとして位置づけられていました。しかし、映画本編では一切使用されず、劇中歌も存在しませんでした。
次は、主題歌が流れなかったことについて触れてみましょう。
「風の谷のナウシカ」映画で主題歌が流れない理由はなぜ?
宮崎駿監督が「映画と音楽が合わない」と判断した理由はいったい何だったのでしょうか。
一方、「風の谷のナウシカ」の曲は、原作漫画を読んで感動した、高畑勲や久石譲らが手掛けたもので、作品に寄り添って作られたと思います。
しかし、宮崎駿監督は、「風の谷のナウシカ」を「素晴らしい曲だが、自分の映画ではない」と評したそうです。
原作漫画のテーマや雰囲気を表現した曲であっても、監督にとって納得のいく曲ではなかったのでしょう。
互いにプロで、素晴らしい作品を手掛けたとしても、それがマッチしなかったとは非常に残念ですね。
シンボルテーマソングを歌う安田成美について
彼女はオーディションで選ばれた後、高畑勲や久石譲らから歌唱指導を受けました。安田成美は、「風の谷のナウシカ」を「自分の人生の曲」として大切にしており、その後も様々なイベントやコンサートで歌い続けています。
「風の谷のナウシカ」の曲について、「ナウシカの心を歌っていると思う。ナウシカは自然と人間との関係を考える人だから、私もそういうことを考えながら歌っている」と語っていたようです。
安田成美さんのプロフィールを簡単に紹介します。
女優やナレーターとして活躍。1966年11月28日に、東京都文京区で生まれました。中学生のときにスカウトされて芸能界に入り、1981年に花王ビオレのCMでデビューしました。1984年にはアニメ映画『風の谷のナウシカ』のイメージソングを歌って、歌手デビューを果たしています。
その後、多くのドラマや映画に出演し、トレンディードラマの顔として活躍されていました。
1994年には、とんねるずの木梨憲武さんと結婚し、3人の子どもがおられます。現在は、夫の木梨さんが代表を務める事務所キナシコッカに所属。
最近では、2020年に映画『Fukushima 50』で、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞したり、2022年に新春ドラマスペシャル『優しい音楽』に出演したりしています 。
ナウシカは以下も検索されています、ぜひ参考にして下さい!
まとめ
「風の谷のナウシカ」の曲が、映画で主題歌として流れない理由は、映画と曲とが、原作漫画のテーマや雰囲気と異なっていたからだと言われてます。
原作漫画に忠実に作られた曲であっても、監督自身は、映画化した内容とは乖離があったと感じたのでしょう。
主題歌を歌った安田成美さんは、当時14歳の新人歌手で、その後も女優やナレーターとして活躍しています。この曲は彼女にとっても思い入れ深い曲で、今でも歌い続けています。
「風の谷のナウシカ」は、多くのアーティストにカバーされており、原作漫画や映画ファンに愛された名曲です。「風の谷のナウシカ」は、映画だけでなく、音楽でも魅力的な作品といえますね。
以上、「風の谷のナウシカ」映画で主題歌が流れない理由と、安田成美さんについて触れてみました。