風の谷のナウシカは、宮崎駿によるSFファンタジー漫画であり、1984年にアニメ映画化もされた名作です。しかし、原作漫画とアニメ映画ではストーリーや登場人物、世界観などに大きな違いがあります。
今回は、風の谷のナウシカの原作漫画とアニメ映画の違いについて、ザックリ解説していきます。
風の谷のナウシカの原作漫画とアニメ(映画)の違いについて！
風の谷のナウシカの原作漫画
・土鬼（ドルク）という国が登場し、トルメキアと対立する強国として描かれています。土鬼は腐海植物を生物兵器として利用し、トルメキア軍を苦しめますが、その結果腐海が暴走し、土鬼自身も滅亡します。
・巨神兵をナウシカが目覚めさせ、「オーマ」という名前を付けました。オーマはナウシカを「ママ」と呼び、慕います。オーマは秘石を体に取り込み、自分の意志で物事を判断できるまでに成長していきます。
・腐海は、旧人類が大地を浄化するために人工的に作ったものです。腐海の下層部は無毒であり、腐海生物は旧人類の技術による人工生命体。現生人類や動植物も旧人類が改造した人工種であり、浄化完了後の清浄な世界では生存できません。
・トルメキア皇女クシャナは冷酷かつ傲慢ですが、部下想いのカリスマとして描かれます。クシャナは、幼い頃から実の父や兄から命を狙われ、母親が毒を飲んで頭がおかしくなったという過去を背負っている。クシャナはナウシカと対立しますが、次第に互いに理解し合うようになります。
・ストーリーのラストは、ナウシカが巨神兵オーマと共に、旧人類の復活に必要な技術が隠されている墓所を壊し、現生人類や動植物の滅亡を選択するというものです。
風の谷のナウシカのアニメ(映画)
・土鬼は登場せず、トルメキアが唯一の敵対国として描かれています。トルメキアは巨神兵を復活させようとしますが、その結果王蟲（オーム）が暴走し、トルメキア軍を襲います。
・巨神兵はトルメキア皇女クシャナを復活させます。巨神兵はクシャナの指示で王蟲に向かってビームを放ちますが、卵から生まれたばかりで未完成だったため、力尽きて朽ち果ててしまいます。
・腐海は、昔の戦争で汚れた大地をきれいにするために自然が創造したもの。腐海に住む生き物や、今の人間や動植物は、自然が生んだものです。
・トルメキア皇女クシャナは冷酷かつ傲慢で、ナウシカとは正反対な悪役として描かれます。クシャナは蟲に体の一部を食べられ、義手や義足をしており、蟲への恨みから腐海を焼き尽くそうとし、クシャナはナウシカと対立し続けます。
・ストーリーのラストは、ナウシカが王蟲の群れに轢き殺されそうになりますが、王蟲に気づかれて生き返らせられるというものです。
風の谷のナウシカの原作漫画とアニメ(映画)のそれぞれの評判について
原作漫画
登場人物の魅力や世界観の描写も素晴らしいと評価される一方で、ストーリーが難解であったり、暴力的な描写が多かったりすることに対して、批判的な意見もあります。
以下は、原作漫画に対するネット上のコメントです。
・原作漫画は本当に素晴らしい。映画も好きだけど、原作はもっと深くて壮大で感動的だった。巨神兵オーマが可愛くて泣いた。
・原作漫画はグロくて読めなかった。映画の方が美しくて優しい世界だった。ナウシカも映画の方が好き。
・原作漫画は人間や自然や科学について考えさせられる作品だった。ストーリーは複雑だけど、それが面白さでもある。登場人物も魅力的で感情移入できた。
・原作漫画はラストが納得できなかった。ナウシカの選択は自ら命を断つ行為だと思う。映画の方が希望に満ちていた。
アニメ(映画)
アニメ映画は、その美しい映像と感動的なストーリーによって、多くの観客から高い評価を得ています。
一方では、原作漫画に比べてストーリーやテーマが簡略化されていたり、登場人物や設定が変更されていたりすることに対して、批判的な意見もあります。
以下は、アニメ映画に対するネット上のコメントです。
・アニメ映画は本当に美しい。映像や音楽や声優も最高だった。王蟲の暴走や巨神兵の崩壊は圧巻だった。ナウシカが生き返った時は涙が止まらなかった。
・アニメ映画は原作漫画に比べて物足りなかった。ストーリーやテーマが単純化されていて、深みがなかった。登場人物や設定も変わっていて違和感を覚えた。
・アニメ映画は感動的な作品だった。ストーリーやテーマが分かりやすくて良かった。登場人物や世界観も魅力的で感情移入できた。
・アニメ映画はラストが納得できなかった。ナウシカが生き返るのは不自然だと思う。原作漫画の方が現実的で良かった。
観る人によっては、意見が賛否両論あることがわかりましたね。
ナウシカについては以下も検索されています、ぜひ参考にして下さい！
まとめ
風の谷のナウシカの、原作漫画とアニメ映画の違いと評判について、ザックリ解説しました。
原作漫画は、ストーリーが複雑で壮大であり、登場人物や世界観も深く追求されているようです。一方、アニメ映画は、ストーリーがシンプルで分かりやすく、登場人物や世界観も明確で魅力的な作品です。
どちらも高い評価を得ていますが、好みによって違いがあるかもしれません。風の谷のナウシカは、宮崎駿の代表作の一つとして、今でも多くの人に愛されています。ぜひ、原作漫画とアニメ映画の両方をご覧になって、その違いや魅力を感じてみてください。
