2021年に公開された映画『コーダ あいのうた』は、聴覚障害者の家族を持つ高校生のルビーが、歌の才能を伸ばすために家族との絆を試される物語です。サンダンス映画祭で史上最多4冠に輝き、アカデミー賞でも作品賞を含む3部門を受賞するなど、世界的な評価を得ました。
フランス映画『エール!』の英語リメイク版であり、監督・脚本はシアン・ヘダー。主演は大ヒットTVドラマ「ロック&キー」で一躍有名になったエミリア・ジョーンズとフェルディア・ウォルシュ=ピーロが務める。
この映画は本当に面白いのでしょうか?一部の観客からは「つまらない」「感動しない」「陳腐だ」「差別的だ」といった批判の声も聞かれます。
この記事では、『コーダ あいのうた』がつまらないといわれる理由と、逆に泣けるし感動するという意見を調査してみました。また、この映画を批判する声がある背景についても考察してみます。
コーダあいのうたはつまらないといわれる理由を考察!
『コーダ あいのうた』が、つまらないと感じる人たちが挙げる理由を、いくつか挙げてみました。
ありきたりな展開
映画の筋書きや登場人物の関係性は非常に王道的であり、観ている途中でどうなるか分かってしまうという意見があるようです。
現実離れした設定
映画の舞台はマサチューセッツ州の漁村で、ルビーの家族は漁師として生計を立てています。
感情移入できないキャラクター
ルビー以外の登場人物は全員聴覚障がい者であり、手話や字幕で会話しています。
『コーダ あいのうた』は、一部の観客にとってはつまらないと感じる、様々な意見は否定できません。しかし、それだけでこの映画を否定するのは早計ではないでしょうか?次に、この映画が泣けるし感動するという意見も調査してみましょう。
コーダあいのうたは泣けるし感動する!という意見も調査
『コーダ あいのうた』がつまらないと感じる人たちもいる一方で、この映画に感動したり泣けるといった意見も多いです。
伸びやかな歌声
ルビーを演じたエミリア・ジョーンズは、子役時代からミュージカルに出演しており、実力と迫力ある歌唱力で聞くものを魅了するでしょう。また、映画で使われた曲も名曲揃いであり、特にジョニ・ミッチェルの力強いバラード『青春の光と影』は、映画のテーマにぴったりだと評価されています。
明るくてユーモラスな家族
ルビーの家族は聴覚障がい者でありながら、陽気で愛情深く、時には下ネタも飛ばします。
彼ら独自の文化や価値観は、ルビーの夢を理解しようとしなかったり、彼女に過度な負担をかけていました。
自分の夢を追う勇気
ルビーは家族や周囲から理解されなかったり反対されたりしながらも、自分の夢である歌手になることを諦めません。音楽教師や恋人や友人からの励ましやサポートもありますが、最終的には自分自身の決断で進む道を選びます。
そんなルビーの姿は、自分の夢や才能を持ちながらもそれを表現することに躊躇したり迷ったりする多くの人々に勇気や希望を与えます。この映画は、自分だけでなく大切な人たちの夢も応援したいと願う人々に向けたメッセージでもあります。
では、この映画を批判する声があるのはなぜなのでしょうか?次に、その理由を考えてみましょう。
コーダあいのうたを批判する声があるのはなぜ?
ストーリーのありきたりさ
この映画はフランス映画『エール!』のリメイク作品であり、その原作もまた同様の批判を受けていました。新鮮味や驚きを期待していた観客達には、少し物足りなさがあったのかもしてませんね。
演出の不自然さ
この映画は、聴覚障がい者の家族と健聴者の娘という特殊な設定を通して、聴者と聴覚障がい者の両方に向けたメッセージが込められています。
邦題や宣伝の問題
この映画は原題を『CODA』としていますが、日本では『コーダ あいのうた』という邦題に変更されています。しかし、この邦題は原題の意味やニュアンスを損なっており、安っぽくてダサいという意見がみられたようです。
コーダあいのうたは以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!
まとめ
『コーダ あいのうた』は、聴覚障がい者の家族と健聴者の娘という特殊な設定を通して、自分の夢を追う主人公の成長物語を描いた映画です。この映画は、多くの観客や批評家から感動作として高く評価されていますが、一方でつまらない作品として低く評価されている人たちもいます。
今作は、聴者と聴覚障がい者の両方に向けたメッセージを伝えようとする意欲作ですが、そのメッセージが届くかどうかは観る人次第なのかもしれませんね。