肌で気になるところが増えてきた…美肌になりたい!そんな思いからスキンケアをしっかり見直してみたり、時にはエステに通ってみたりされる方も多いのではないでしょうか?
もちろん、それはとても良いことです。
でも更に効果的に美肌づくりができるやり方は、実は内面美容も大きく関わっています。
内面ケアってどんなケア??
肌の細胞に必要な栄養素・成分は外からつけるスキンケアはもちろんですが、「食べ物」からの栄養素や成分も元になって作られています。
肌は内側の状態を映す鏡ともいわれるくらいなんで、栄養バランスの良い食事や規則正しい生活は大切です。
肌の内側、身体の変調は肌に現れやすいです。スキンケアによる外からのケアに加え、内側からのケアも必要になってきます。
今回は、内側のケアとして食べ物から摂取するお手入れ法についてまとめてみました。
健やかな美肌のために知っておきたい内面美容のポイント
内面美容においては次の3つの要素が大切になります。
- 栄養素・成分(皮膚の組織や細胞が必要とする栄養素・成分を十分に摂取すること)
- 血液循環(栄養素・成分を効果的に皮膚の組織や細胞に届けるために、血液循環が良好であること)
- ホルモンバランス・自律神経バランス(皮脂分泌を正常にし、はりのもととなる繊維の親細胞の働きを高めるホルモンと、血液循環を支える自律神経のバランスが良好であること)
健やかな美肌のためには、この3つの要素を満たすことが大切になります。
肌の悩みによっては必要な栄養素や日常生活においても気をつけるべきことが違ってきます。
主に肌の細胞に必要な栄養素・成分は以下です。
体内の栄養のために食品から摂取される要素
[主な働き]
○エネルギーになる
○身体をつくる
○体調を整える
[五大栄養素]
○タンパク質
○炭水化物(糖質+食物繊維)
○脂質
○ビタミン
○ミネラル
フィトケミカル…体内で抗酸化作用、免疫力を高める働きをします。
○ポリフェノール
○カロテノイド など
[ビタミン様物質]
○αリポ酸
○コエンザイムQ10
○カルニチン など
○コラーゲン
○ヒアルロン酸
○セラミド
○ローヤルゼリー
○酵母エキス など
よくあるお肌の悩み別に内面ケアのポイント・多く含む食品・その他にも取りたい栄養素・日常生活のポイントについて詳しくみていきます。
肌悩み別の必要な栄養素
主な肌悩み別に必要な栄養素は以下になります。
肌荒れ・かさつき・乾燥・乾燥じわ
乾燥の原因の1つの角層の重曹化を防ぐため、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を整えるビタミンAを取りましょう。
内面ケアのポイント | 多く含む食品 | その他にも摂りたい栄養素 | 日常生活のポイント |
---|---|---|---|
①ターンオーバーを整える ・ビタミンA ・βーカロテン ②バリア機能を保つ ・セラミド ③自律神経のバランスを取る ・ローヤルゼリー | ①うなぎ、人参、 かぼちゃ ②こんにゃく、ブロッコリー、小麦胚芽 | ストレスの影響を和らげます。 ○ビタミンB1 豚肉、たらこ、枝豆 ○ビタミンB6 バナナ、ささみ、鮭 ○ビタミン12 さば、牡蠣、レバー(牛・鶏) ○ビタミンC 野菜、果物、いも類 | ●紫外線対策 紫外線は肌の水分を奪い、乾燥させ ます。 ●睡眠不足はNG 肌に十分な栄養や酸素が運ばれない ため、潤いのある肌が作られにくく なります。 ●肉や野菜を十分に摂る 栄養不足になると肌の生まれ変わる 力が低下します。 ●ストレスをためない ホルモンバランスが乱れ、血行が悪くなり、肌の働きが低下します。 |
年齢を重ねることで、体内の水分量が減少します。体重に占める水分の構成比としては以下です。
赤ちゃん…80%
成人…60%
70歳〜…50%
自らうるおわせる力も、年齢を重ねるごとに低下するので食べる保湿成分「セラミド」で身体の中から水分補給することが大切になります!!
しわ・小じわ
細胞の新陳代謝をスムーズにするタンパク質と、肌のはりを保つコラーゲンを積極的に摂りましょう。
内面ケアのポイント | 多く含む食品 | その他にも摂りたい栄養素 | 日常生活のポイント |
---|---|---|---|
①肌の細胞をつくる ・たんぱく質 ②肌のはりを保つ ・コラーゲン ③真皮(肌の土台)の保湿力を高める ・ヒアルロン酸 ④抗酸化力を高める ・コエンザイムQ10 ・αリポ酸 | ①牛乳・乳製品、肉、大豆製品、魚、卵 ②鶏の手羽、なんこつ、牛すじ ③うなぎ、なんこつ、牛すじ ④イワシ、牛肉、ほうれん草、レバー(牛) | ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を整えます。 ○ビタミンA・β-カロテン うなぎ、人参、かぼちゃ バリア機能を保ちます。 ○セラミド こんにゃく、ブロッコリー、小麦胚芽 ホルモンバランスを整えます。 ○大豆イソフラボン 大豆製品 抗酸化力を高めます。 ○β-カロテン 人参、かぼちゃ ○ビタミンC 野菜、果物、いも類 ○アスタキチンサン 鮭、いくら、えび | ●睡眠不足はNG 肌に十分な栄養や酸素が運ばれないため、いきいきした肌が作られにくくなります。 ●ストレスをためない ホルモンバランスが乱れ、血行が悪くなり、肌の働きが低下します。 ●紫外線対策 紫外線は肌の土台まで影響を与えるので、シワの原因になります。 ●バランスの良い食事 無理なダイエットも禁物です。栄養不足(特にたんぱく質)になり、健康な肌が作られにくくなります。 ●喫煙は控える ビタミンCが大量に消費されます。ビタミンCが不足するとコラーゲンを生成する力が低下します。 ●年齢による肌変化の実感 年齢とともに、肌のはりを保つコラーゲンやエラスチンが少なくなり、同時に肌の水分量も少なくなるのを敏感に感じ取りましょう。 |
たるみ・毛穴が目立つ(加齢タイプ)
細胞の新陳代謝をスムーズにするタンパク質と、肌のはりを保つコラーゲンを積極的に摂りましょう。
内面ケアのポイント | 多く含む食品 | その他にも摂りたい栄養素 | 日常生活のポイント |
---|---|---|---|
①肌の細胞をつくる ・たんぱく質 ②肌のはりを保つ ・コラーゲン ③真皮(肌の土台)の保湿力を高める ・ヒアルロン酸 ④抗酸化力を高める ・コエンザイムQ10 ・αリポ酸 | ①牛乳・乳製品、肉、大豆製品、魚、卵 ②鶏の手羽、なんこつ、牛すじ ③うなぎ、なんこつ、牛すじ ④イワシ、牛肉、ほうれん草、レバー(牛) | ホルモンバランスを整えます。 ○大豆イソフラボン 大豆製品 抗酸化力を高めます。 ○β-カロテン 人参、かぼちゃ ○ビタミンC 野菜、果物、いも類 ○アスタキチンサン 鮭、いくら、えび | ●睡眠不足はNG 肌に十分な栄養や酸素が運ばれないため、いきいきした肌が作られにくくなります。 ●ストレスをためない ホルモンバランスが乱れ、血行が悪くなり、肌の働きが低下します。 ●紫外線対策 紫外線は肌の土台まで影響を与えるので、たるみの原因になります。 ●バランスの良い食事 無理なダイエットも禁物です。栄養不足(特にたんぱく質)になり、健康な肌が作られにくくなります。 ●喫煙は控える ビタミンCが大量に消費されます。ビタミンCが不足するとコラーゲンを生成する力が低下します。 ●年齢による肌変化の実感 年齢とともに、肌のはりを保つコラーゲンやエラスチンが少なくなり、同時に肌の水分量も少なくなるのを敏感に感じ取りましょう。 |
くすみ
血液循環と毛細血管の強化に関わるビタミンE、ビタミンC、ビタミンP(ヘスベリジン・ルチン)を摂りましょう。
内面ケアのポイント | 多く含む食品 | その他にも摂りたい栄養素 | 日常生活のポイント |
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①血液循環を良くする ・ビタミンE ②血管壁を丈夫にする ・ビタミンC ・ビタミンP ③メラニンをつくらせない薄くする ・ビタミンC ④ターンオーバーを整える ・ビタミンA ・β-カロテン | ①アーモンド、かぼちゃ、植物油 ②ビタミンC→野菜、果物、いも類 ビタミンP→柑橘類、そば ③野菜、果物、いも類 ④うなぎ、人参、かぼちゃ | 貧血の予防と改善 ○鉄 レバー(豚・鶏)、ひじき、あさり ○ビタミンC 野菜、果物、いも類 | ●好き嫌いをしない ビタミンEや鉄が不足すると血行が悪くなり、いきいきした肌が作られません。 ●お酒の飲み過ぎに注意 飲みすぎると、肝臓が疲れ十分な栄養が肌まで届きにくくなります。 ●紫外線対策 紫外線を浴び続けると、メラニンがいつまでも残り、肌がくすみます。 ●冷え性対策 血管が収縮し、毛細血管を流れる血液の量が少なくなるため、顔色が悪くなります。 ●睡眠不足に注意 十分な栄養が届けられず、肌の生まれ変わりが遅くなります。 ●喫煙は控える 血管を収縮させ血行が悪くなります。またビタミンCも大量に消費されます。 ●ストレスをためない 身体が緊張状態になると、血管が収縮して血行が悪くなります。またビタミンCも大量に消費されます。 |
日常生活においてよく感じることと、ちょっとしたおすすめ運動は以下です。
・「冷えたな」と思ったら…
寒いと感じたらまず下半身(足腰)を温めることが大切です。靴下を履いたり、膝掛けをかけたりしてカラダを温かくしましょう。
・背伸び運動をして血液循環を良くしましょう
足を軽く開いて立ち、両足のかかとを上げ下げします。親指の付け根のツボを刺激するよう意識すると効果的です。
シミ・ソバカス・ニキビ跡
紫外線によるメラニン色素の生成抑制、生成されたメラニンを薄くする作用のビタミンCと抗酸化成分を摂りましょう。
内面ケアのポイント | 多く含む食品 | その他にも摂りたい栄養素 | 日常生活のポイント |
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①メラニンをつくらせない薄くする ・ビタミンC ・酵母エキス ②抗酸化力を高める ・アスタキサンチン ③ホルモンのバランスを整える ・大豆イソフラボン ・ローヤルゼリー | ①ビタミンC→野菜、果物、いも類 酵母エキス→アボカド、貝類 ②鮭、いくら、えび ③大豆製品 | 抗酸化力を高める ○ビタミンC 野菜、果物、いも類 ○酵母エキス アボカド、貝類 ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を整えます。 ○ビタミンA・β-カロテン うなぎ、人参、かぼちゃ | ●紫外線対策 紫外線は3月頃から強くなり、7月が強さのピークです。曇りの日や窓ガラス越しでも、紫外線の影響を受けています。 ●イライラやストレスをためない 精神的・肉体的ストレスはホルモンのバランスを崩し、メラニンをつくる細胞の働きが活発になります。また、ストレスはビタミンCも大量に消費します。 ●好き嫌い、外食を減らす ビタミンが不足すると紫外線への抵抗力が弱くなります。また、日焼けの回復が遅くなります。 ●喫煙は控える ビタミンCが大量に消費され、シミ・ソバカスができやすく、また消えにくくなります。 ●睡眠不足に注意 肌に十分な栄養や酸素が運ばれないため、肌の生まれ変わりが遅くなります。 |
栄養素について豆知識があります!
・酵母エキスも美白の味方
酵母エキスも美白効果の高い成分です。アミノ酸の一種でレバーや貝類、ビール酵母などに含まれています。ビタミンCと一緒に摂ると相乗効果があり、シミ・ソバカスのお悩みに強い味方です!
べたつき・毛穴が目立つ(皮脂分泌タイプ)
皮脂の分泌を適正に保つビタミンB2、ビタミンB6と、皮脂分泌を調整するローヤルゼリーを摂りましょう。
内面ケアのポイント | 多く含む食品 | 日常生活のポイント |
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①皮脂の分泌を抑制する ・ビタミンB2、B6 ・ローヤルゼリー ②糖質の代謝に関わる ・ビタミンB1 ③ターンオーバーを整える ・ビタミンA ・β-カロテン | ①レバー(豚・牛) 牛乳製品、納豆、バナナ、ささみ、鮭 ②豚肉、たらこ、枝豆 ③うなぎ、人参、かぼちゃ | ●甘いもの、油っぽい、刺激物(辛いもの)、お酒等過剰摂取に注意 糖分、脂肪分の多いものやアルコールを摂ると、大量のビタミンB群が消費され、皮脂分泌が活発になります。 ●ストレスをためない 自律神経やホルモンのバランスが乱れ、皮脂分泌を活発にします。 ●睡眠不足に注意 多量のビタミンB1が消費され、皮脂分泌のバランスが悪くなります。 |
ニキビ
バリア機能を保つセラミドと、ターンオーバーを整え、ニキビの炎症を防ぐビタミンAを摂りましょう。
内面ケアのポイント | 多く含む食品 | その他にも摂りたい栄養素 | 日常生活のポイント |
---|---|---|---|
①バリア機能を保つ ・セラミド ②ターンオーバーを整える ・ビタミンA ・β-カロテン ③皮脂の分泌を抑制する ・ビタミンB2、B6 ・ローヤルゼリー | ①こんにゃく、ブロッコリー、小麦胚芽 ②うなぎ、人参、かぼちゃ ③レバー(豚・牛) 牛乳製品、納豆、バナナ、ささみ、鮭 | 糖質の代謝を良くする ○ビタミンB1 豚肉、たらこ、枝豆 ストレスの影響を和らげる ○ビタミンB6 バナナ、ささみ、鮭 ○ビタミンB12 さば、牡蠣、レバー(牛・鶏) ○ビタミンC やさい、果物、いも類 | ●甘いもの、油っぽい、刺激物(辛いもの)、お酒等過剰摂取に注意 糖分、脂肪分の多いものやアルコールを摂ると、大量のビタミンB群が消費され、皮脂分泌が活発になります。 ●無理なダイエット、朝食を抜くのはNG 食べる量が少ないと便秘になり、ニキビができやすくなります。 ●便秘しないように 便秘が続くと有害な物質が排出されず、ニキビができやすくなります。 ●ストレスや疲れをためない 自律神経やホルモンのバランスが乱れ、皮脂分泌が活発になります。 ●生理前特有の肌変化 生理が始まる前にはホルモンの影響でニキビができやすくなります。 |
1日のメリハリがニキビを治す
いくらお手入れしても、なかなかニキビが治らない時は、ホルモンバランスが乱れているのかもしれません。このホルモンバランスは自律神経をバランスよくする方法の1つに「1日の生活リズムを整えること」があります。1日のメリハリが自律神経を整えますので、自然にホルモンバランスも整ってきます。
くま
目の疲れを改善するビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6を摂りましょう。また、メラニン色素の生成を抑制して、皮膚に沈着するのを防ぐビタミンCを摂りましょう。
内面ケアのポイント | 多く含む食品 | その他にも摂りたい栄養素 | 日常生活のポイント |
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①目の疲れを改善 ・ビタミンA ・ビタミンB2、B6 ②メラニンをつくらせない、薄くする ・ビタミンC ③血液循環を良くする ・ビタミンE ④血管壁を丈夫にする ・ビタミンC ・ビタミンP | ①うなぎ、レバー(豚・牛) 牛乳製品、納豆、バナナ、ささみ、鮭 ②野菜、果物、いも類 ③アーモンド、かぼちゃ、植物油 ④ビタミンC→野菜、果物、いも類 ビタミンP→柑橘類、そば | 貧血の予防と改善をする ○鉄 レバー(豚・鶏)、ひじき、アサリ ○ビタミンC 野菜、果物、いも類 ターンオーバーを整える ○ビタミンA、β-カロテン うなぎ、人参、かぼちゃ 自律神経のバランスをとる ○ローヤルゼリー | ●ストレスや疲れをためない 血行が悪くなり、目の周りの血管が収縮し、うっ血して黒ずんで見えます。 ●パソコンやテレビの長時間は注意 目の周りの筋肉が疲れ、血行が悪くなります。 ●睡眠不足に注意 目の周りに十分な栄養が届けられず、針がなくなります。 ●紫外線対策 メラニンもくまの原因になります。特に皮膚の薄い目の周りは紫外線の影響も受けやすい部分です。 ●インスタント食品等の偏った食事はNG ビタミンEや鉄が不足すると血行が悪くなり栄養不足、酸素不足になります。 |
目の皮膚のうっ血予防法
目の下にできる「くま」もうっ血の一部です。うっ血とは、血流が悪くなり血液がある部分に溜まった状態です。
まとめ
今回は、内面美容ということで内面ケアに必要な栄養素や日常生活のポイントを悩み別にまとめてみました。
共働きも増えるご時世、疲れやストレスを感じたり規則正しい生活を取ることも難しい日があったりすることと思います。
そんな影響はお肌に躊躇に表れてしまうものです。
ダメージが出てしまったり肌悩みが深刻化する前に、ぜひ内面美容を取り入れてみてはいかがでしょうか。
肌変化、体調変化を実感することができるので毎日がよりハッピーに感じられることと思います。
ぜひ参考にしてみて下さいね!!